まず覚えたいクライミング用語

ロッククライミングを始めるにあたって、まず覚えておくと良い基本的なクライミング用語をいくつかご紹介します。これらは、ジムや岩場で他のクライマーとコミュニケーションをとったり、指示を的確に理解する上で非常に役立ちます。

登り方の違い

  • トップロープ (Top-rope)
    • ロープがルートの最上部にある最終支点に通っていて、クライマーは常にロープで上から確保されている状態。初心者向けの安全な登り方。
  • リードクライミング (Lead Climbing)
    • クライマーが登りながらロープを中間支点にクリップしながら最終クリップを目指していく登り方。より高度な技術とリスクを伴う。
  • ボルダリング (Bouldering)
    • ロープを使わずに登れる高さ(5m前後)の岩を登るスタイル。ロープを使うクライミングよりも手軽にできる。

基本的な用語

  1. クライマー (Climber)
    • 実際に登る人。リードクライミングでもボルダリングでもクライマーという呼び方は変わらない。
  2. ビレイヤー (Belayer)
    • ロープを使ってクライマーの安全を確保する人。落下時にロープをロックしてクライマーの墜落を防ぎます。
  3. ロープ (Rope)
    • クライマーとビレイヤーをつなぎ、安全確保に使われる登山用ロープ。
  4. ハーネス (Harness)
    • クライマーとビレイヤーが共に身につけ、ロープと体を連結させるための器具。
  5. カラビナ (Carabiner)
    • 金属製のD字型やO字型の環で、ギアやロープを接続するために使う連結器具。
  6. チョーク (Chalk)
    • 滑り止めのために手に塗る粉。炭酸マグネシウムが主成分。
  7. チョークバッグ (Chalk Bag)
    • チョークを入れて腰にぶら下げる小さな袋。
  8. ホールド (Hold)
    • 岩や人工壁にある、手でつかんだり足で乗ったりする突起や窪み。
  9. スタンス (Stance)
    • 足を置くホールドや足場。
  10. ルート (Route)
    • 登る道筋のこと。ジムではテープや色で示されていることが多い。
  11. 課題 (Project)
    • ルートとほぼ同じ意味合いだが、特にボルダリングのルートのことを日本では「課題」ということが多い。
  12. グレード (Grade)
    • ルートの難易度を示す等級。例えば、日本の場合はリードクライミングでは「5.9」「5.10a」「5.11b」、ボルダリングでは「5級」「1級」「二段」といった表記が一般的。
  13. オンサイト (On-sight)
    • ルートの情報(ホールド、ムーブ、休憩ポイントなど)を事前に全く知らずに、一回のトライで登り切ること。最も価値があるとされる登り方。
  14. フラッシュ (Flash)
    • 事前にルートの情報(他のクライマーの登り方など)を得た上で、一回のトライで登り切ること。
  15. レッドポイント (Redpoint)
    • 何度かトライして、最終的に落ちずに登り切ること。
  16. ハングドッグ(Hangdog)
    • ロープにぶら下がった状態で休憩したり、ホールドや次のムーブ(体の動かし方)を確認したり、練習したりすること。
  17. レスト(Rest)
    • 休憩すること。登りながら、ロープにぶら下りながら、次のトライを待ちながら、全て「レストする」と言います。

クライミング中の声かけ

ビレイヤーとクライマーの間で交わされる重要な声かけです。

  1. 「登ります!」 / 「オンビレイ!」
    • 登る前にお互いの準備ができたことを確認する声かけ。
    • 「登ります」:クライマーは登り始めるときにビレイヤーに登ることを伝えましょう。
    • 「オンビレイ」:ビレイヤーはクライマーに対して、ビレイの準備ができていることを伝えます。
  2. 「テンション!」
    • クライマーがロープに体重を預けたい時(休憩したい、落ちそうな時など)に、ビレイヤーにロープを張るように要求する声。この掛け声は日本でしか通じない。
  3. 「テイク!」 (Take!)
    • 上記「テンション」と同じ意味で使われる。海外ではこちらの掛け声でなければ通じない。
  4. 「降ろしてください!」
    • クライマーが登り終えて下降したい時、または途中で降りたい時に、ビレイヤーにゆっくり降ろすように要求する声。
  5. 「ローワー!」 (Lower!)
    • 上記「降ろしてください」と同じ意味。
  6. 「上がります!」
    • クライマーがハングドッグ時にロープを掴んで体を持ち上げるときの掛け声。何も言わずに体を持ち上げるとロープが緩んでビレイヤーが体勢を崩してしまします。
  7. 「プル!」 (Pull !)
    • 上記「上がります」と同じ意味。
  8. 「緩めてください!」
    • ロープが張られすぎているときにビレイヤーにロープを緩めてもらうよう要求する掛け声。
  9. 「スラック!」(Slack!)
    • 上記「緩めてください」と同じ意味。
  10. 「ありがとうございました!」/「ビレイ解除します!」(「オフビレイ」)
    • 登り終わったらクライマーはビレイをしてもらったお礼を言いましょう。
    • ビレイヤーは、クライマーを安定した場所に降ろし、ビレイを解除しても大丈夫かどうかをクライマーに確認しましょう。

※これらの掛け声は、グループによって少し違ってきます。事前にグループ内で掛け声を共有しておくことで事故を防げます。英語での掛け声も国や地域によって変わってきますので、登り始める前に確認しましょう。

これらの用語を頭に入れておくことで、中上級者や他のクライマーに指示を仰ぐ際に、間違いが起こりづらくなるでしょう。少しでもわからないことがあれば、ためらわず、すぐに確認しましょう。それによって小さな事故も防げます。